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工事の2日ほど前になると、「開通のご案内」という書類一式が送られてきた。ニューファミリーの時と同じだが、今回のように、一旦契約を解除した形にすると、新規扱いなのでこれが送られてくるらしい。賢く、少し待ってから「乗換え」手続きをされた方には送られてこないようだ。 とはいえ、この書類一式は「お客様情報」の紙一枚以外はほとんど使わない。フレッツ接続ツールはルータ経由だから要らないし、フレッツスクウェアも知ってるし、あとはNTTの電話サービスのPRだし…。 おまけに今回は、エンハンスドカテゴリ5のショートケーブル付きだ。これは前回はONUの中に入っていた。よほど買い忘れる人が多いんだろうか?
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Fig.1-1
フレッツ接続ツール、ケーブルも
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これらが送られてくると、いよいよ工事だな、という期待感が高まってくる。一方で、実質、ニューファミリーとスピード変わらないんだよな、という冷めた自分も居たりする。
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Fig.1-2
ついにONUを壁から外す
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いよいよ当日がやってきた。天気はあいにく朝からこの時期特有の冷たい雨だ。夜明け頃から、工事に備えてPCのデータバックアップや部屋の片づけをしていた。最も厄介なのはPC周りだ。ラックは引き出せるようになっているが、普段は家に居ないオトーサンの部屋は、ほとんどガラクタの山の中なのだ。ラックを引き出すスペースもない。 部屋を徹底的に片付けて、やっとPCを引き出して棚から下ろした。降ろしたPCは中をあけ、ホコリを払った。確か年末にも掃除したから、さほど溜まってはいなかった。 8時過ぎに、管理人さんに今日は光ファイバ工事で、よろしくお願いします、と挨拶に行っておいた。管理人さんは、「じゃ、MDFとIDFのカギを開けておきますよ」と言って、すぐに開けてくれた。いつもながらレスポンスの速い人だ。まだまだ工事には来ないのに…。 一応、以前にも連絡はしてあるが、工事担当者が着たら連絡してもらうように言っておかないと、どんどん外の工事を始められてしまうからだ。
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部屋に戻って、いよいよお別れとなるニューファミリーのONUを壁から外した。IP電話が繋がっているので、ACアダプタを外すのはぎりぎりまで待つ。余長と共に板に固定してある、その板ごと外しておいた。1年4ヶ月ほどしかうちに居なかったので、なんだかもっと使い込んでやりたかった気がして惜しい。
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そうこうしていると、9時ちょうど頃に工事担当者から電話がかかってきて、「NTT Bフレッツの工事の者ですが、本日これから伺いますが、よろしいでしょうか?」という。ハイハイ、てぐすね引いて待ってます、と言う感じだ。 電話では「これから15分ほどで行きます」と言っていたが、初回の工事の時も、前回の調査の時も、こう言っておいて2〜3分で来たので、最初から工事を見届けたい余り、玄関ロビーで待つことにした。 ところが、今回は15分になっても来ず、じっとロビーで待っていた。20分過ぎごろだったか、協和エクシオのバケット車が一台、やってきた。渋滞していたのだろうか? 中からは3人の方が降りてきた。前回調査の際に来られたAさん、最も若そうなBさん、ベテランそうなCさんの3人である。早速挨拶して、写真を撮らせてもらうことをお願いした。毎回のことながらこれが結構恥ずかしい。聞かれもしないのに「ホームページに載せるんです」と言うと、苦笑された。
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Fig.1-3
協和エクシオのバケット車到着
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今回は電話でNTTのコンサルを受けた時、「外の工事もあり」という話だったので、これからまだ(他のメンバーが)来るのか聞いたら、やはり「ええ、後から外の工事をする者が来ます」ということだった。こりゃまたバケット車が何台も来て、大掛かりになるぞ…とその時は思っていた。
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挨拶を済ませた後、早速管理人さんの開けてくれた1階のMDFへ。 ところが、MDFを開けて間もなく、3人はなにやら唸り始めた。どうやら、追加でPDSSを入れたいのだが、MDFにはもう入るスペースがないので困った、と言っている。「ああするか、こうするか」状態になっている。確かに、どうやっても追加は入りそうもない。 そこで、「2階のIDFなら空いていますからそっちに取り付けたらどうでしょう? ニューファミリーの工事の時、元々ここ(MDF)にスペースが無いので2階にPDSSを取り付ける予定だったのですが、屋外ケーブルが届かず、MDFになりました。今はVDSL装置が入っているだけで、スペースはたっぷりあります。」
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Fig.1-4
構内配線の接続変更
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と提案してみた。「ならば1階のPDSSから中継して2階に上げて、そうしましょう」ということになって、一同2階へ。 確かにここなら入る、ということで、左の図のように配線することになった。ところで、現状1階のPDSSではうちに来ている1本と、マンションタイプのVDSLに行っている、計2本だけしか使っていない。つまり、最初の工事で引込んだ8本のアクセス線のうち、2本しか使っていないのだ。 なのに、何故PDSSを増設する必要があるのか、が分からない。てっきり、GE-PONに対応した分岐済みの新しいアクセス線(さらに8芯?)を引込むためだと思っていた。
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しかし、それなら今あるPDSSの空き部分を使えばいいのでは? 中継してまで2階に上げなければいけない理由は何なのか。 疑問がどんどん膨らむ。そこで、理由を聞いてみると、意外な答えが返ってきた。以下、素人質問に詳しく答えてくれたBさんとの会話である。
GXK | 「なぜ、PDSSを増設する必要があるのですか?」 |
B | 「従来のニューファミリーで使っていたPDSSにはスプリッタが入らないんですよ。なので、スプリッタが入るのを追加しなければいけないんです。」 |
GXK | 「スプリッタですか? スプリッタは上流側の管路か柱上で入るのではないのですか?」 |
B | 「いえ、集合住宅ですと、後から入るお客様のため、構内にスプリッタを設けます。」 |
GXK | 「そうすると、さっき『外の工事』と言っていたのはどこのことなのでしょう?」 |
B | 「ハイパーファミリーには分岐が2段階ありまして、局側の分岐は柱上です。外の工事は上流の分岐を入れることで、表通りの電話局側でやっているはずです。」 |
GXK | 「ならば、すでに引かれているアクセス線のケーブルは変えないのですか?」 |
B | 「新たにケーブルは引きません。これまで引かれているものを使います。」 |
GXK | 「ところで、マンション内では何分岐ですか?」 |
B | 「マンション内では8分岐です。局に近い方は2分岐で、1本のファイバに最大16人繋がると聞いています。」 |
これでやっと事情が飲み込めた。
あと、この時は何のことだか分からなかったが、3人は、「確認しといた方がいいですね」と言い合っていた。工事の方針が決まると、AさんとCさんは、それぞれMDF(1階)と2階のIDF前で準備を始めた。一方Bさんは、「お部屋の方、よろしいですか?」と聞く。室内でONUの交換を行なうのだろう。AさんとCさんを残し、二人でうちに向かう。 今回は、屋内配線は(上述した中継線の追加以外は)変更がないので、室内はONUの交換のみの作業だ。
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室内に入って工具箱を開いたBさんは、ニューファミリーのONUを吊下げ板ごと床に下ろし、ACアダプタを外した。これで、いよいよニューファミリーともお別れだ。 前からダメモトで言おうと思っていたが、「すいません、ONUを記念にいただけませんか?」と聞いてみた。後から思えば、我ながらバカ丸出しである。やはり、「いやぁ、我々もこれ、NTTさんに返却しなきゃいけないんですよ。」と言われた。分岐が前提になっているシステム(ニューファミリー)は、内部を細工すれば盗聴器にもなり得るだろうから、そうそう素人に渡すわけには行かないだろう。 残念だが、古いONUは仕方なく写真で我慢するとする。
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Fig.2-1
メカスプを外す直前の旧ONU
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続いて、BさんはハイパーファミリーのONUを取り出した。ダンボール箱を開け、いよいよご対面だ。見た感じは、ニューファミリーのより少し小さい。 その後、BさんはONUからファイバを外す作業を続けていたが、ちょっとしたハプニングがあった。メカニカルスプライスの部分を取り出そうとしたとき、折れてしまったのだ。メカスプ本体はセラミック部品のようだが、かなりもろいようだ。 折れた瞬間、Bさんが「アッ」と言ったのだが、多分新しいONUでもコネクタが同じなので、流用しようと考えていたのだと思う。 その後、Bさんは「すぐ戻ります」と言って、AさんCさんの現場へ降りて行った。
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Bさんがいない間に、さっき箱から出されたばかりの新しいONUを手にとって見てみた。三菱電機製だった。この手の機器は、富士通や沖電気、住友電工といった通信機の大手のものが多いが、三菱とはちょっと意外だ(もちろん三菱も通信大手だが)。 大きさは高さが少し小さくなっているが、フレームが(多分)鉄でできている上に、内部に大きな放熱器があって、ずっしりと重い。さすがに1Gbpsともなると、デバイスの発熱が無視できないのだろうか? 間もなく戻ってきたBさんは、折れてしまったメカスプ両側のファイバを切り、てきぱきと新しいスプライスで接続してゆく。接続が完了したと思ったら、ニューファミリーの時にも使われていたピストル形のパワーメーターで、測定を始めた。もう上流側の工事は終わったのだろうか?
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Fig.2-2
新旧ONUの大きさの比較
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しばらくして、その疑問が解けた。Bさんは、携帯で下の二人のどちらかと話しているようだった。そして、こんな会話をしていた。「いいですよ、曲げて下さい〜。ハイ〜、曲がりましたぁ。」これは光ファイバの性質が分からないと、何をしているのか分からないが、芯線を識別しているのだろう。
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MDF内のPDSSでは、うちにきているのとVDSL装置に行っている2本のケーブルがある。両者とも色も太さも同じだ。識別表などは付いていないから、誤ってVDSLの方を切ってしまったら大変なことになるから、確認しているのだ。どうやったら線を切らずに確認できるのか? 普通、光ファイバは最小曲げ半径が規定されているが、それ以上曲げるとどうなるのか? 最終的には折れてしまうが、その手前では損失が急激に増加する。この時点ではまだニューファミリーの信号が流れていたから、部屋でパワーを測定しながら、途中のどこかでファイバを規定以内の半径で曲げてやれば、損失が増加してパワーが減少するから、どのファイバか分かるのだ。
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Fig.2-3
パワーメータで芯線識別を行なう
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例えマンションタイプの方を曲げてしまっても、識別にかかる時間は2〜3秒だから、一時的にエラーが増えて再送が起こるだけで済む。 電気通信主任(線路)を受験したときの参考書に、局内での芯線識別に、アクセス線(端末側)のパワーを測るこの方式が採られている、と書いてあったのを思い出した。この作業はあっという間に終わった。 さっき、工事の段取りをしていた時「確認した方がいい」と言っていたのは、このことだったのだろう。
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続いて、Bさんは新しいONUを取り付けにかかった。新しいONUは、平らなところに置く場合は丸い足が付属しているが、壁など垂直面に取付ける場合は、前回と同じように、壁掛け金具が付いてくる。 Bさんは、今まで使っていた木の板に、その壁掛け金具を木ネジで止めるところまでやってくれた。設置はこちらでやるのでいいですよ、とは言ったのだが、親切だ。
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Fig.2-4
木の板に取り付けられた新ONU
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Fig.2-5
長い余長を内部の丸い部分に収納
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ネジ止めしているBさんと世間話をする。 「お忙しいでしょう。1日に何軒くらい回られるんですか?」 「6軒くらいですね。一戸建てで、接続点(多分柱上のクロージャのこと)から遠いところのお宅なんかだと、1軒で3時間以上かかっちゃうこともあって、そうすると最終のお宅が夜の9時を過ぎる時もあるんですよ。そういう時はお客さんに迷惑かけちゃうんで…。NTTさんで、キャンペーンをやると、忙しいんですよ。」 と言うBさん。大変そうだ。 その後、1m以上もある余長を、ONU内部の収納部に巻いて行く。毎度のことながら、この状態で、ファイバにテンションがかかるとあっという間に折れてしまう(学生時代に石英ガラスファイバで経験済み)ので、見ている方もちょっと緊張する。こんな時は世間話をしてはいけない。 さて、右のFig.2-6を見ていただくと分かるのだが、前のものに比べて、ACアダプタが大変小さくなった。
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Fig.2-6
小さくなったACアダプタとONUの「蓋」
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テーブルタップに挿したとき、隣の口を塞いでしまわない程度の厚さになった。前のはこぶし大の石ころほどもあって、重かったから、格段の進歩だ。前にも書いたが、いっそのこと、ACアダプタなるものをなくして欲しい。
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Fig.2-7
余長を処理した状態でパワー測定
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どうして通信関連のものは、留守番電話機、モデム、VoIPアダプタ、ルータ…と何から何までACアダプタなのだろうか? ACラインを機器の中に引込むと、混触の危険があるから、何か技術基準で規定されているのだろうか? でもターミナルアダプタ(+DSU)は、電源内蔵だったぞ…。いまだにナゾだ。 ONU交換の最後に、Fig.2-7のように再度パワーを測定して異常がないか確認する。この後はMDF・IDFの作業の応援に行くのだが、そちらが終われば後は接続するだけという状態にしておく。 但し、コネクタはまだ差さない。最後にもう一度パワー(伝送損失)測定を行なうからだ。
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Bさんは、ONUの交換が終わると、AさんとCさんの応援に向かった。 MDFからIDFまでは、一昨年の工事で引いた屋外用のケーブルが届かないので、一旦MDF内のPDSSで屋内用に中継してから2階のIDFに上げ、そこのPDSS内(新設)にスプリッタを入れる(これは上で書いた通り)。 まず、MDF内のPDSSからうちへ延びていたケーブルを外す。再接続には余長が必要なので、引込まれている残りの6芯分と束ねられている部分をばらす。ここまでの作業は、AさんとCさんで終わっていた(下の写真)。
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Fig.3-1
うちへのケーブルが外されたMDF内のPDSS
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Fig.3-2
前回工事の残りの6芯分のケーブル
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この頃になると、雨は結構強く降りだした。「外の工事」を見ようと、通りに出てみるが、この近くではやっていそうな気配もない。き線点はうちのすぐ南側の角だから、スプリッタを柱上に入れるとすれば、ここのハズ。しかし、角では何の工事もないし、電話局の方向を見ても、何も行なわれていない。 しかし、Bさんに聞くと「外の工事はもう終わった」と言うのだ。多分局内か管路の中だろう。それもかなり局に近い側ではないか?
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Fig.3-3
通線工具で中継ケーブルを通す
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結局、始めに想定したようなバケット車が何台も…という事態はなくなった。妻に言わせれば、うちの工事のために、何台も路上駐車して、近所には迷惑極まりない、ということだったが、今回は迷惑は掛けずに済んだ。 MDF内のPDSSからケーブルを外したら、代わりに中継ケーブルをMDF-IDF間に通す。 今回は、屋内配線は変更ないと思っていたので、通線工具の登場も無いかと思っていたら、その中継ケーブルを通線するのに必要だった。つまり、この中継ケーブルだけは新品なのだ。以前とどこか違うのか、またまた調べたくなった私は、ハギレをもらってしまった。 メーカー名が入っていなかったが、前回と同じ古河電工製のようだった。
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中継ケーブルが引かれたら、まずMDF内のPDSSで、アクセス線と中継線をメカニカルスプライスで接続する。写真では分からないが、天気が悪い上に照明が暗くて、作業性が悪いようで苦労されていた。
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Fig.3-4
1階のPDSSでアクセス線と中継線を接続
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Fig.3-5
接続完了
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この作業が完了したら、次は2階のIDF内でスプリッタ−の接続作業だ。
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□ 3-2 新しいPDSSとスプリッタのセッティング |
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Aさんが2階でスプリッタの準備をしていた。取り出されたそのスプリッタは、やはり小さい。マッチ棒(今どきマッチもないか?)を4本束ねたくらいの太さだ。長さは6〜7cmだ。中身の詳細な構造はよく分からないが、光導波路であることに間違いはない。こういう部品はなかなか海外では作れないんだろうなぁ、などと考えていたら、スプリッタ単体で写真を撮るタイミングを逃してしまった。
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Fig.3-6
スプリッタ本体を収納したところ
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Fig.3-7
計9本のファイバがバラバラと…
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スプリッタは、Fig.3-6で白っぽい樹脂板(余長を収納する)の付け根の蝶番のところにはめ込まれている。
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1本の青い上流側の芯線から、メカニカルスプライス本体とほとんど同じ大きさのスプリッタ本体があり、そこから8本8色のファイバ芯線が出ている。上流側も下流側も、外装がない。コア−クラッド−樹脂被覆のみの形態で、それぞれ80cm〜1m程も出ていた。これが結構長い上に合計9本もある。このままだとFig.3-7のように、PDSSから何の保護もないファイバがはみ出したままで、危険極まりない。 そこで、この余長をPDSSの中に収納して行く。この様子がFig.3-8だ。何しろ9本もあるから、絡まったりする。私ならイライラして2〜3本折ってしまいそうだが、そこはプロ、慎重に作業する。
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Fig.3-8
ファイバ余長を慎重に収納
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Fig.3-9
スプリッタと余長の収納が完了したPDSS
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それでもやはりこの作業は、PDSSを盤に取りつけてからよりはやりやすいためか、単体で行なっていた。 このスプリッタを見ながら気づいたのだが、この「棟内で分岐」というのは、集合住宅で各戸にファイバを引込む目的にとっては、大変なメリットがある、ということだ。 というのも、当初、全戸にファイバが引けるかどうかで苦労したのが、1階のMDFと2階のIDFを結ぶ縦系配管の空き容量だった。ここに全戸60本を超える構内用ファイバを通すのは無理なので、NTTとの特別な約束で、ほとんど全戸が導入するに至った場合は、40芯ケーブルの導入をしてもらうことになっているのだ。
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今後ニューファミリーは積極的には拡販しないNTTの方針だから、もし、ほとんど全戸にハイパーファミリーを導入するとしても、新たなアクセス線の引き込みは必要ない。なぜなら、8分岐なのだから、すでに引かれた8本でほぼまかなえるからだ。例え、ベーシック契約のような「直収」を契約する住戸がいくらかあっても、まだまだ余裕がある。
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NTT以外でTEPCOやUSENの動向もあるし、将来技術がどうなるかも分からない。ただ、すでにこの業界ではコスト的に有利なPON(GE-PON)が主流になっているから、ここ数年はこの方式でいけるだろう。 また、今までの時代の流れを見れば確定的なことは言えないが、最も帯域を必要とする画像配信は、波長分離で分けられているので、確保されている。一方、データに関してはONUの出口で1Gbpsも帯域保証して欲しい需要は、一般家庭では当面まずないから、この棟内分岐方式は空き配管量の少ない既存集合住宅にとって、明るい話だと思う。今のところTEPCOもUSENも集合住宅に対しては3階以上には引けません、とか、結構冷たい。
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Fig.3-10
2階のIDFに取付けられた新型PDSS
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管理組合(分譲)や所有者(賃貸)の許可があり、なおかつ空き配管があるこのマンションのようなケースに対して、無理を聞いてくれるNTTはもっとアピールしたらいいのに、とも思う。FTTHを大都市から展開しているのなら、そこに多い集合住宅という大口市場に合わせたシステムの提案があってもいいと思う。ユニバーサルサービスを考えれば、「どんな集合住宅に対しても対応できるとは限りません」という限定付きではやりづらいのかもしれないが…。 そんなことをボーっと考えていたら、すでにPDSSはIDF盤に取りつけられていた(Fig.3-10)。
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新しいPDSSがIDFに取り付いたら、次は上流側のMDFからの中継ケーブルと、下流側のうちへのケーブルを接続して行く。
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今回の中継ケーブル挿入で、メカニカルスプライスの個所が増えている。室内はONU内の1箇所で変化ないが、外は前回は最初に取り付けたPDSS内の一つだけから、今回は3箇所に増えている(Fig.1-4を見ると分かる)。 このメカニカルスプライスという作業、傍で見ていると簡単そうだが、結構時間がかかる。銅線のように被覆を剥いて端子にネジ止めすればいいのとはワケが違う。それから、スプリッタから出ている9本もの裸のファイバの扱いも大変そうだった。このあたりは改善の余地ありなのでは?と思う。 当初は終了予定が10時半頃と言っていたのだが、中継ケーブルが増えたため、この作業の時点で11時を過ぎていた。大丈夫なのだろうか?
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Fig.3-11
このPDSS内でのメカスプは2箇所
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もしかして自分がウロチョロするので、邪魔になっているのか?
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Fig.3-12
接続が終わったIDF盤内
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Fig.3-13
余長も収納されカバーされた新PDSS
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3人ともほとんど無言で、流れ作業式に接続して行く。やはり急いでいるのか、2箇所のスプライス接続が終わるや否や、Bさんが再び「お部屋の方、よろしいですか?」と聞いた。 もう信号は流れているはずなので、余長の巻取りなど後の処理はAさんとCさんにお願いして、接続確認をやろう、ということらしい。急いで部屋に行く。
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部屋に入ったBさんは、早速ピストル形のパワーメータ(光テスタ)で測定を始めた。ところが、傍から見ていると、表示が現れたり消えたりしている。
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パワーが極めて不安定のようだ。「おかしいな」と首をひねっていたBさんだが、そのうち安定した。多分、まだ下ではPDSSの余長処理の作業が終わっていなくて、曲げたり動かしたりするので損失が変動したのだろう。やはり銅線と違って、なかなかデリケートなものだ。 Fig.4-1に接続した状態の新ONUを示すが、内部のアップのついでに、これについて書いておく。 金具で壁に掛ける場合も、平らなところに置く場合も、放熱器の付いている方を上にする。写真で光ファイバが出ている側に、100BASE-TXのコネクタ、ACアダプタを繋ぐDCジャックが付いている。以前と同様ファイバはユーザが抜き差しできない構造だ。 写真に写っている、余長収納部の下に、回路基板があるが、どんなデバイスが載っているのかはよく見えなかった。それにしてもなんとも大きな放熱器だ。先にも書いたが、持ってみるとずっしりとくる。
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Fig.4-1
新ONUの内部アップ 放熱器側が上
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Bさんはレベルを確認した後、ONUに蓋をして電源(ACアダプタ)をつないだ。すると数秒して、"AUTH" "UNI" "PON/TEST" "POWER/FAIL"という4つの緑のLEDのうち、"UNI"以外のLEDが点灯し、Bさんが小声で「ヨシ!」と言った。この状態で、局側からハイパーファミリーのONUとして認識された、ということだそうだ。
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次は、いよいよ速度測定だ。Bさんは持参の結構大きなノートPCを持ち出して電源を入れた。ところが、いきなり電池切れのアラームが…。 あれあれ、と思っていると、ACアダプタは持ってきていて、「すいません、コンセント貸して下さい」と、申し訳なさそうに言うBさん。
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Fig.4-2
WindowsXP(R) 立ち上げ中
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Fig.4-3
速度測定結果69.59Mbps
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気を取り直して、フレッツ接続ツールを走らせ、速度を測定すると…69.59Mbpsだった。平日の昼間なら、こんなものだろう、という値だ。 Bさんはやはり急いでいたのか、1回だけの測定で終わってしまった。まぁ、最速記録を出すのが目的ではないのだからいいのだが、普通何回か測定するような気も…。 早速、Bさんは工事終了の確認書に記入して、サインを求めてきたのでサインする。これで、工事自体は終了した。
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□ 4-3 ONUの壁取り付け・後片付け・接続テスト |
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ここまでで、すでに11時半を過ぎていた。次の工事は大丈夫なのだろうか?
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それにしても、PDSSがMDFに入らないことは、前回の調査でも写真まで撮って、分かっていると思ったのに。なかなか個別の工事まで、方針を吟味している時間などないのかもしれない。前回のアクセス線が2階のIDFまで届かなかった件もそうだが、多少のハプニングは現物合わせで、乗り切ってしまうのだろう。 3人は、室内が終わった後も、工作精度の悪い2階のIDFのカバーを取りつけるのに悪戦苦闘した末、次の客先に向かって行った。ご苦労様でした。 管理人さんからカギを借りて開た2階のIDFやMDFに施錠して廻った。 部屋に戻ると、ONUを以前と同じように壁に掛けて、早速ルータを繋いで接続テストだ。ASAHIネットは、ニューファミリー/ハイパーファミリーの回線変更に対して、連絡なしに切り替えられるから、何も設定を変更せずにこのままルータをONUに繋げばいいはずだ。
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Fig.4-4
壁に掛けたONU
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実際やってみると、MN8300のPPPoEランプは2〜3秒、赤に点滅したあと、緑に点灯した。これでASAHIネットに接続完了だ。さらに、VoIPアダプタの電源を入れた。これも1分足らずでVoIPランプが緑色に点灯し、接続された。妻の携帯を対象に、発着信をテストしてみたが、全く問題なかった。 あっけないくらい、簡単に接続されてしまった。棚から下ろしたPCも元に戻して、接続してみたが、全く以前と同様に繋がる。特にスピードに変化は感じられなかった。フレッツスクウェアでの速度測定は、何度かやってみたが、値の変動が大きかったので、やめにした。最速値で言えば、65Mbps程度出ていたと思う。 変動が大きいのは、ハイパーにしたから、というわけではなく、以前から早朝等の空いた時間帯以外はいつもこうなのだ。Bフレッツもユーザが増えたから、速度測定サイトも輻輳しているのだろう。 これで確認は終了し、各種手続きに移ることにする。
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□ 5-1 Exciteの入会&キャンペーンコード入力 |
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手続きの最初は、キャンペーンを利用するExciteの手続きだ。Exciteは回線が接続されるまで、入会申込みができない。というより、申込み自体はいつでもできるが、月会費無料のキャンペーンが受けられないだけである。 入会申込みをすると、フレッツ接続IDやパスワードが送られてくる。NTTの工事費を無料にするキャンペーンの適用を受けるには、取次ぎ申込みをした時に発行された「キャンペーンコード」というものを入力しなければならない。 これも早速入力するのだが、何度やっても受け付けてもらえない。よほどサポートに電話しようかと思ったが、ハタと気づいた。まだExciteにPPPで接続したことがないのだ。これではExcite側で、うちが本当に接続可能になったのか、知るすべがない。慌ててルータにExciteの接続情報を設定し、接続してみる。すると、これも難なく接続された。 もう一度入力してみると、キャンペーンコードは問題なく登録できたが、最初に画面に出た接続情報(フレッツ接続用ID、パスワード、デフォルトゲートウェイなど)がメールで送られてくるはずなのが、送られてこない。ちょっと心配なので、サポートにメールした。
GXK | 本日、御社からの取次ぎにてNTTの工事が終了し、Bフレッツハイパーファミリーが開通いたしました、Radio-GXKと申します。 1時間ほど前、サービスの購入を済ませた直後、IDの発行が済み、キャンペーンコードを入力したのですが、何度か失敗しました。 その後、ExciteにPPPoE接続していなかったことに気づき、接続してからキャンペーンコードを入力したところ、成功したのですが、メールで送られてくるはずの接続IDやDNSサーバアドレス、フレッツ接続用アカウント等が送られてきません。(接続の際にはメモしたもので行ないました。) 単にメールアドレスの入力間違いかもしれませんが、少し不安になりましたので、以下のことを確認して連絡願えますか?
・キャンペーンコードが正しく入力され、適用対象になっているか?
・接続IDなどのメール送信が正しく行なわれたか?
よろしくお願いいたします。
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すると、サポートからこんなメールが来た。 |
Excite | Radio-GXK 様
この度はお問い合わせ頂きまして、誠にありがとうございます。こちらはBB.exciteカスタマーサポートセンターでございます。 お問い合わせ頂きました内容につきまして、回答させて頂きます。
お客様にご申告いただきましたエキサイトID「********」では有効なご契約は確認できませんでした。お手持ちのIDをお確かめ頂けますようお願い致します。 Radio-GXK様のお名前およびお預かりした情報から1月17日に「Bフレッツ・ハイパーファミリー」の取次お申し込みを確認しました。 お客様のキャンペーンコードの入力は、問題なく完了しております。NTT様からの工事完了通知が届き次第、キャンペーンが適用となります。なお、工事完了通知は実際工事を行なった翌月以降に弊社に到着する形となっておりますので、ご了承ください。
続きまして接続IDなどのメールが到着しない件についてですが、お客様がどのメールアドレスに送信したのか、こちらでもわかりかねます。しかし、ホームページより確認できますので、お使いください。 [中略] もしアドレスの打ち間違いなどで第三者にメールが到着した場合、お客様のアカウントを悪用する事も考えられます。今後のセキュリティのためにも、フレッツ接続パスワードの変更をお勧め致します。
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この後、IDは一字打ち間違え、メールも多分間違えたのだろうということが分かった。キャンペーンコードの受付は確認されているので、このままにしておく。
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お次はNTTだ。ニューファミリーが確実に解約になっているか、確認しておかないと、二重取りされてもめることになる。私のように他人があまりやらない方法で手続きばかりしていると、こういう確認が必須であることが分かってくる。 コンサル時に事情を説明したOさんに「ニューファミリーは解約されているか?」と、問合せた。すると、電話口で端末を叩く音が聞こえて、「はい、ニューファミリーは確実に解約されていますので、ご安心下さい。」と言われた。ここまで確かめれば大丈夫だろう。 まぁ、最後までウルサイ客だと思われているかもしれない。全くもってその通りだ。
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□ 5-3 自分のマシンで速度測定 [注]数値は最適設定されていません |
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開通から1週間経った、3月19日の朝、マジメに速度測定を試みた。「マジメ」というのは、結果が不安定でも、何度もやってみる、という意味だ。 右図Fig.5-1がその最速値の結果だ。以前から機器の構成は変えていない。前回(2月19日)が82.44Mbpsだったので、わずかに速いが、この差は誤差の範囲だ。 現状、このマンション内でハイパーファミリーを契約しているのはうちだけだから、上流の1Gbpsは、まだまだ余裕のはずである。なので、この結果はフレッツ網の実力値であって、直収状態のこれまでの値からして、予想通りだ。
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Fig.5-1
05年03月19日 07時03分に測定
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以前と同様、これ以上のスピードは求めてもあまり意味があるような気がしないので、「十分速い」ということだけ、確認しておこう。 普段のダウンロードなどでも、前と全く変わりない。時々、思い出したように非常に速いことがあるが、その程度である。工事日以来、安定稼動を続けている。
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このサイトをリニューアルする準備をしていた4月30日、いつものように朝から各ページの構成を見直していた。リンクページを編集していると、画像を直リンクしているgifのリンクバナーが表示されない。 調べてみると、なぜか外への通信が途絶している。VoIPアダプタのVoIPランプも消えている。ルータはPCからの設定画面は開けるが、外へのパケットは全く出て行かない。ASAHIネットがトラブっているのかと思ったが、フレッツスクウェアも接続できないので、どうやら原因はこっちにありそうだ。念のため、Exciteにも接続してみる。これもダメだった。
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再起動を掛けてみたが、状況は同じだ。そうこうするうちに、PCからのHTTPアクセスも受け付けなくなった。こういう時は、コールドスタート(パワーオンリセット)しかないのだ。 ACアダプタを抜いてまた差すと、難なく繋がった。ホッとしたのはいいが、ふとMTU設定の欄を見ると、MTU調整を「行なう」で「0(自動)」バイトになっている。MTUが自動になっていては、MTU調整のための余計なパケットが流れるから、速度測定は正確ではなくなる。実は、今まで測定が不安定極まりなかったのはこのためではないか…?
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Fig.5-2
05年04月30日 05時31分に測定
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そう思ってMTU設定値をBフレッツお勧め設定とされる1454バイトに設定し、測定したのが上のFig.5-2の結果だ。これは最大瞬間風速的な数値だが、今までの測定はなんだったのかと思うほど、高速(90Mbps弱)で、しかも安定している。以前は、測定中にアクセスが止まってしまい、そのままタイムアウトで「測定失敗」と表示されることも多かったが、数十回繰り返してもそんなことは一度もない。 以前にMTU設定は最適化したはずだが、このルータはコールドスタートをかけると、時たま設定がデフォルトになってしまう(覚えていることの方が多いが)ので、ハイパーファミリーの工事の際などに再設定を忘れたままになっていたのだろう。 IP電話も、今までより途切れが少なくなったような気がする。Bフレッツで速度が不安定な方は、今一度ルータのMTU設定を見直してみてはいかがだろう。 とは言うものの、いままでWebの閲覧しかしていなかったので、全く気づかなかったのだが…。
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