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Q&A 光ファイバ導入準備と工事 タイトル
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 ここでは、光ファイバの敷設工事前に行なわれる配管の調査、本工事の内容と手順、プロバイダ等が行なう各種無料キャンペーンなどの疑問に答えます。
(ここに書かれたことは私のケース=本文参照、です。通信会社やプロバイダによっては対応が異なることもありますので、参考情報としてご覧下さい。)

「光ファイバ導入準備と工事」の目次

  □ 1 工事前の現場調査とは
  □ 2 本工事についての疑問
  □ 3 プロバイダ契約とキャンペーン



工事前の現場調査とは
  □ Q1-01 現場調査って何を調査するの?
  □ Q1-02 調査で「経路が確保できない」と言われたが…
  □ Q1-03 調査の結果はその場で分かりますか?
  □ Q1-04 調査に準備は必要ですか?
  □ Q1-05 悲観的な調査結果を何とかしたいのですが…

Q1-01 現場調査って何を調査するのですか?
A1-01  私の場合、現場調査は2回来てしまいました。最初は、事情を知らずに個人で依頼してしまったためで、2度目は管理組合から申し込んだことになって調査に来たものです。2度目は私が不在の間に調査に来たので分かりませんが、報告の内容からすると、いずれも調べる内容は、全戸数分の空き配管があるかということと、実際に通線可能かどうか、ということです。NTTの場合は、NTT本体の担当者ではなく、協力会社の社員が調査に来ます。
 より具体的な作業としては、MDFIDFを開けて、その位置と大きさ、それに配管が通っている経路と、太さを確認します。見て調べるだけではなくて、通線ワイヤを実際に配管の中を通してみて、通るかどうかを調べます。配管は、中がどうなっているかは目で見えないため、通線ワイヤを通してみないと本当に通るかどうか分からないためです。途中で配管が折れていたり、切れていたりする箇所があると、そこは諦めなければなりません。
 このように通線できない場合、あるいは空き配管が不足の場合は、新たに外壁などに配管を追加するなど、代替案の提案がなされることもあります。この場合、通信事業者が工事費を持つことはありません。管理組合、あるいは所有者の負担となります。
 この調査報告は、Bフレッツならその日のうちにNTTに上がり、管理組合や所有者に後日フィードバックされます。分譲形態の場合は、理事会がそれを受けて管理組合の総会の議題とします。ここでの調査結果が、総会の時に配られる資料に通信事業者からの「ご提案書」という形で掲載されることが多いようです。管理組合の理事さんたちが資料を作る必要はほとんどありませんでした(ウチの場合)。
関連記事 光導入準備編1 2-3 「NTTに相談 何としても現場調査を」
光導入準備編1 3 「現場調査の詳細」
光通信運用編2 2-4 「乗換え手順4…現場調査の様子」
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Q1-02 調査で「経路が確保できない」と言われましたが、なぜですか?
A1-02  既存の建物の場合、空き配管が存在していても経路が確保できない、と言われてしまう理由は以下のようなことが多いです。

配管が折れている・潰れている
 通常、電話線などの弱電の配管はCD管という可とう性のある樹脂管が使われます。中に「呼び線」を通しておいて、CD管を配置しておき、コンクリートを型枠に流し込んだり、土を埋め戻し(地中の場合)たりします。
 この時、何らかの原因で管が折れたり潰れたりすると、電話線程度の線は通るものの、後から通線する際に通線ワイヤ(腰があって強い)が通りません。また、折れが急な場合は、光ファイバの許容曲げ半径を下回ってしまうかもしれません。このため、通線できないのです。

配管が細い
 光ファイバケーブルは細いですが、それを管の中に引っ張り込むための通線ワイヤなどの通線工具は結構太さがあります。これが入らないことには、通線できません。また、他のケーブルが多く通っていると、それらと通線ワイヤの摩擦が大きく経路も細いことから、通らないこともあります。

管が切れている
 これは特に横系配管に多いと思いますが、コンクリートの中を通ってきた配管が、室内の電話モジュラージャックのある埋込みコンセントなどの場所まで、繋がっていることが必要です。コンクリートから出たところでCD管が切れていると、通線ワイヤが壁の中や天井裏をさまようことになってしまいます。

 このようになってしまった場合は、外観を変更してでも工事をするか、諦めるかしかなくなってしまいます。
関連記事 光導入準備編1 3 「現場調査の詳細」
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Q1-03 調査の結果はその場で分かりますか?
A1-03  調査を見ていれば、そのまま(空き配管利用で)通せるか、大工事が必要か、程度の大体のことは分かりますが、管理組合の関係者でも、「正式回答」としてその場で結果を教えてもらえることは、まずないと思います。
 調査に来る人たちは、通信会社から派遣されてきた人たちであり、報告書を会社に提出してから管理組合に「提案」という形で結果が知らされるようになっているからです。
 そうは言っても、作業しながら「楽勝、楽勝」などと言っているオジサン達であれば、見通しは明るいでしょう。
関連記事 光導入準備編1 3-6 「空き配管状況のまとめ」
光導入準備編1 3-7 「予備配管は全戸光化を可能にするか」
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Q1-04 調査に準備は必要ですか?
A1-04  調査はMDFIDFを開いて確認します。ここは通常セキュリティのため、施錠されているはずです。ですので、調査前に管理人さんなど鍵を管理している人に連絡して、調査が来たら開けてもらうように依頼しておきます。
 管理組合を通して申し込めば、このあたりの段取りは通信会社と管理会社などの間でやってくれるので、個人で動く必要はまずないと思います。
関連記事 光導入準備編1 3-1 「10時ちょうどにNTT-MEの方々がやってきた」
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Q1-05 悲観的な調査結果を何とかしたいのですが…
A1-05  その気持ち、分かります。ちょっと配管が細くなっていたくらいで、「(大工事をしないと)引けそうにない」なんていう結論が出そうになっていたら、「チョット待ってくれ、こうしたらどうか、ああしたらどうか」と言いたくなりますよね。実は私も、既存の空き配管だけでは単芯のケーブルで全住戸分引けないと思い始めてから、ずいぶんNTTの担当者にあーでもない、こーでもないと言いました。
 今思うと、迷惑だったかな、とも思います。向こうは基本的には我々と同じく「引込み推進」の考えでいるわけですが、集合住宅という「法的な特殊性」と空き配管という「物理的な特殊性」が制約になる中で、最適解を探そうというスタンスでいるのです。ですから、彼等から出される解は、制約条件下での最適解だ、と考えましょう。もちろん、こちらから提案してはいけない、ということではありませんから、営業担当者がなかなか動いてくれない場合の起爆剤としてはいいでしょうが、向こうから出てきた提案は、プロの回答と尊重しつつ、こちらの希望も伝えるようにしましょう。
 交渉ごとや、この手の設備モノの導入は、一方的に注文ばかりしてもいい結果にはならないことが多いと思います。
関連記事 光導入準備編2 1 「情報の整理と説明資料作成」
光導入準備編2 3 「管理組合総会に向けて」
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本工事についての疑問
  □ Q2-01 工事はどんなことをどんな手順でやるのですか?
  □ Q2-02 工事に立ち会う必要がありますか?
  □ Q2-03 工事に準備が必要ですか?
  □ Q2-04 近隣に騒音などの迷惑が発生しませんか?
  □ Q2-05 最後の速度確認で100Mbps出なかったのですが
  □ Q2-06 最後の速度確認より遅い速度しか出ないのですが
  □ Q2-07 ONUの設置場所が決まっていないのですが
  □ Q2-08 ONUは移設しても大丈夫?

Q2-01 工事はどんなことをどんな手順でやるのですか?
A2-01  うちのマンションで工事した時は、屋外工事班5人(交通整理のおじさん含む)と屋内工事班2人の計7人で、車両(バケット車)4台に分乗しての大変な部隊が到着しました。屋内と屋外は別の会社の方でした。まず、交通を塞がないように車を止め、屋内の工事が始まりました。
 屋内工事班は、私の住戸の階のIDFの前で必要な長さの屋内用ケーブルをリールから引き出します。それを、調査の時に通線ワイヤの代わりに、ONU設置予定の部屋まで通してあった紐に結び付け、住戸側からどんどん引っ張って行きます。ケーブルが部屋まで届くと、メカニカルスプライスでONUを接続しました。メカスプ接続中に、他の一人が、今度はIDFから紐を頼りに縦系配管をMDFまで下へ降ろして行きました。
 一方、屋外配線班は、屋内班より少し遅れて到着し、外を通っている架空のケーブルから敷地内の引込み電柱、地下の配管を経てMDFまでの通線を行ないました。屋外ケーブルを、引いてあった紐に結び付け、MDF側から引っ張るだけで通線ワイヤの出番はありませんでした。そのため、屋内班の作業より先に終了してしまい、次の現場へと向かって行きました。
 残った屋内班は、MDF内にPDSSを取り付け、ここでもメカニカルスプライスで屋外ケーブルと屋内ケーブルを接続しました。これで、電話局とONUが接続されたことになりますので、速度測定が可能です。電話局に携帯で電話して芯線接続をした後、伝送損失を測定します。問題なければ、持参したノートPCを取り出してフレッツスクウェアに接続し、速度を測定します。ここでも極端に遅くなければ、作業完了の書面にサインを求められ、サインすると工事は終了となります。なお、ルータを使用する場合や直接PCをONUに接続する場合の設定は、自分でやることになります。もちろんプロバイダへの接続設定も、自ら行ないます。(オプションで設置・設定サービスが付いている場合は別です)。
関連記事 光導入工事編1 1 「屋内工事1 (PDSSからONUまで)」
光導入工事編1 3 「屋内工事2 (IDFからPDSSまで)」
光導入工事編1 2 「屋外工事 (引込み柱からPDSSまで)」
光導入工事編2 1 「接続試験」
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Q2-02 工事に立ち会う必要がありますか?
A2-02  現場調査も本工事も、部屋の中に入ってきて配線場所の確認、ONUの設置・速度測定まで行なうので、本人が居なくても家族か誰かが立ち会う必要があります。また、速度測定まで異常なく終わると、工事完了ということで、サインを求められますので、法的効力を持つサインができる人が立ち会わないとダメです。NTTの場合、工事は割増にはなりますが土日も指定することができますので、仕事で都合が付かなければ休みの日の選択肢もあります。
関連記事 光導入準備編1 2-4 「8月25日に現場調査のハズが」
光導入準備編2 5-1 「工事に向けての室内準備」
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Q2-03 工事に準備が必要ですか?
A2-03  現場調査のときと同様に、MDFIDFの鍵を開けますので、管理人さんに申し出ておく必要があります。管理会社の方からやってくれることもありますが、確認しておくに越したことはないでしょう。
 これ以外に、特に準備しておく「物」は必要ありませんが、部屋に入ってきてファイバを引込み、管理組合の設置を行なうので、「箪笥が置いてあって工事できません」とか、「ONUの電源が取れません」ということがないようにしておく必要があります。
 まぁ、準備、という部類には入らないかもしれませんが、接続予定のルータ等の機器類も準備しておくと、すぐに動作確認ができますよ。
関連記事 光導入準備編2 5-1 「工事に向けての室内準備」
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Q2-04 近隣に騒音などの迷惑が発生しませんか?
A2-04  上の私の例では、外観変更は全く必要ない工事だったため、アンカー打ち等の騒音は発生しませんでした。もし、外壁に配管を這わせたり、MDF室を拡張したりと、コンクリートを壊したりアンカーを打ったりするような工事ならば、それなりの騒音が発生するでしょう。
 ただ、このような工事の場合は、事前に集合住宅内の掲示板などに掲示されるように、管理組合から手配があると思いますので、個人でいろいろ気を回す必要はないと思います。ご心配であれば、事前に通信会社に工事内容を確認した上で、管理組合に連絡しておくことをお勧めします。
 賃貸なら、「ご挨拶」程度にお知らせしておく必要があるかもしれません。
 それから、工事車両が4両も来て路上駐車するとさすがに迷惑かもしれません。法で義務付けられているのだと思いますが、交通整理員が付きます。苦情があれば、対処します。
関連記事 光導入工事編1 2-1 「イケメン揃いの屋外工事担当者到着」
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Q2-05 最後の速度確認で100Mbps出なかったのですが
A2-05  最後の速度確認は、NTTの場合、フレッツスクウェアというNTTの構築したネットワーク内にあるサーバに接続して行ないます。「速度が出ない」でも書いたように、100Mbpsというのはパケットの送信元やあて先アドレスといった「データを届けるためのデータ」(ヘッダといいます)も含んだ速度であるため、正味のデータだけで速度を測定すると、それよりも遅くなります。
 又、工事の方が持参しているノートPCも新しいものであるとは限りませんので、PCの性能がネックになって遅い値になってしまっている場合もあります。数10Mbps出ていれば、問題ないと思います。くれぐれも、「100Mbps出ていないから(確認の)ハンコ押さない」といっておじさん(お兄さん)を困らせないように…
関連記事 光導入工事編2 1-2 「速度測定」
光通信運用編3 4-2 「ノートPCでの速度測定」
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Q2-06 最後の速度確認より遅い速度しか出ないのですが
A2-06  工事の方が持ってきたノートPCが高性能で、自分の持っているPCやルータの速度が出ない場合、いくら設定のチューニングでがんばっても、こういうことがあり得ます。また、工事の方が測定対象としている相手方は、NTTの場合はフレッツスクウェアというNTTのネットワーク内のサーバです。つまり、インターネット上にあるサーバではありません。
 このため、ここでの速度はインターネット上を通ってくるデータの速度より一般に速く出ます。もし、インターネット上のどこかの速度測定サイトと、工事の方が行なった速度測定を比べて「遅い!」と言っておられるなら、それは測定対象が違います。ご自分でもフレッツスクウェア(または回線事業者がそのネットワーク内に立てている専用サーバ)で測定をして比較しないと、同じ条件の比較にはなりませんので、ご注意を。
 (混雑する時間を避けるなどすることも含め)同じ条件で比較してもなお明らかに遅いのなら、設定のチューニングで何とかなるかもしれません。
関連記事 光導入工事編2 1-2 「速度測定」
光通信運用編1 1 「速度チューニング」
光通信運用編3 4-2 「ノートPCでの速度測定」
光通信運用編3 5-4 「今まではMTU設定を誤っていた!」
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Q2-07 ONUの設置場所が決まっていないのですが
A2-07  ONUは壁掛けにもできますし、机の上などにも置くことができます。置き場所が決まっていない場合は、光ファイバの余長を長めに取ってもらって、後から置き場所を考えてもいいと思います。
 工事に来られる方もその辺はわかっているので、(ファイバを)長めに取っておいて、と頼むと、そのようにしてくれます。ただ、あまり長くしてしまうと、引っ掛けて折ってしまう確率も高まりますので、程々にしておきましょう。小さな子供が居るなら手の届く所にファイバを配置するのは危険です。扱いが分かっている大人でも、物が倒れかかったりして、思わぬ切断事故になりますから、なるべく手の届かない所に這わせてしまうのが良いでしょう。
 なお、ONUと光ファイバはコネクタで取りつけるようになっていますが、その「コネクタの付いたファイバ」が芯線むき出しでONU内部にメカニカルスプライスとともに収納されるようになっているため、一旦屋内ファイバを接続してしまうとONUは取り外せません。
関連記事 光導入工事編2 2-1 「室内配線処理 … ONUと余長の固定」
光通信運用編3 4-3 「ONUの壁取り付け・後片付け・接続テスト」
[光ファイバ導入準備と工事 Top]  [本工事についての疑問 Top]


Q2-08 ONUは移設しても大丈夫ですか?
A2-08  上でも書いたように、ONUに光ファイバを取り付けてしまうと、外せません。なので、移設しようとすると、光ファイバを引きずったまま移動させなくてはならず、やり方によっては危険が伴います。
 やるのであれば、慎重にやるとともに、光ファイバの経路を、容易に物が触れないように注意して決めた方がよいでしょう。なお、ONUの電源はNTTのハイパーファミリーに使われているものの場合、ACアダプターから取るようになっていますが、移設の際にこれを抜いてしまってもかまいません。差せば(通電すれば)元に戻ります。
 余談ですが、ファイバまではギガビットの速度で流れているハイパーファミリーの場合、光ファイバに直接接続されている回路はギガで動作します。高速の回路は消費電力も大きいので、ONUが結構(ニューファミリーの物に比べて)暖かくなります。移設する際には放熱にも注意した方がよいでしょう。
関連記事 家庭内LAN編2 4-4 「機器類の移設・配線変更」
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プロバイダ契約とキャンペーン
  □ Q3-01 光ファイバのキャンペーン、どれがいい?
  □ Q3-02 キャンペーンはいつ終わるの?
  □ Q3-03 引っ越したけどキャンペーンは2回目も使える?
  □ Q3-04 いわゆる「縛り」って何ですか?
  □ Q3-05 何万円も割引したり、工事費タダにしたりで大丈夫?

Q3-01 光ファイバのキャンペーン、いろいろあって選べません
A3-01  本当にいろいろありますね。私が契約した頃にはなかった形態もあります。ちょっと整理してみました。
  • 回線事業者が自ら行なう
     NTT等が、「基本工事費&○ヶ月接続基本料無料」などという謳い文句で行なうもの。NTTなど、回線事業者に直接申し込むことで適用される。
  • プロバイダが行なう
     サービスプロバイダが、「うちを通してNTTなどに申し込む(取り次ぐ)と、基本工事費無料&プロバイダ料金○ヶ月無料」などという謳い文句で行なうもの。
  • 物品販売と組んで行なう
     家電量販店などが、パソコンなどの購入の際に「今なら光ファイバ契約とセットでン万円引き又はポイント還元(但し当社指定プロバイダに限る)」などという謳い文句で行なうもの。
 もちろん、これらは重複して適用はできません。その他にも、回線事業者と有料コンテンツ提供業者とのタイアップでの期間を限定した無料サービスなど多数あります。
 これらのうち、どれがいいか、となるとその人の利用状況にも依るので、一概にこれが良いとはいえませんが、一番分かりやすいのは比較対象を全て金額に換算してみることです。
 例えば、パソコンを買いたいと思っている時に、回線事業者が「工事費と○か月分の接続料が無料だ」と言っているキャンペーンに対し、家電店では「うちで買えばン万円引きますorポイントつけます」と言っているとしましょう。
 家電店の方はすぐに金額に換算できますが、事業者の言う「工事費+○か月分の接続料」がいくらになるかを計算してみましょう。こだわりがない(どっちのキャンペーンでもいい)のなら、金額が大きい(=割引額が大きい)方を取ればいいわけです。
関連記事 光導入準備編1 2-1 「NTTとの電話打ち合わせ 早くも暗雲」
光通信運用編2 2-2 「Excite取次ぎ申込とキャンペーンの質問」
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Q3-02 キャンペーンは(年中やってるけど…)いつ終わるの?
A3-02  「キャンペーン実施中(○月末まで)」とか言いながら、その月末になると「ご好評に付き 延長決定」なんてよくある話ですね。確かに、Bフレッツなどでは、NTTの発表を見る限りでは順調に契約を伸ばしていますので、好評なんでしょう。
 でも、「もうすぐ終わっちゃうから早く申し込まないと…」と慌てていた人にとっては「なーんだ、延長なんじゃん! 急いで損した。」ということにもなりますよね。ただ、よーくウオッチしていると、キャンペーンの内容が、微妙に変化していることがあります。もちろん、そういう場合は、一旦「○○キャンペーン」は終了したことにして、「△△キャンペーン」が始まったことが多いのですが、大概は工事費相当の金額+数千円分の割引で、金額が大きく変わることはあまりありません。
 プロバイダなどが行なっているキャンペーンでは、「○ヶ月分」の○の部分が違っていたりすることはありますから注意が必要です。でも、一般人には、次のキャンペーンが今のより得なのか損なのか、なんてことは分かりませんから、必要な時に最もお得なキャンペーンを見つけて、それに乗るしかないですね。
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Q3-03 引っ越したけれどキャンペーンは2回目も使えますか?
A3-03  普通、「キャンペーンの適用は初めての方のみ」と規約に書かれていますよね。実はプロバイダ経由で申し込んでも、「何をもって初めてと定義するか」「この人は初めてかどうか」を判断するのは回線事業者なので、引越しで2度目のキャンペーンが適用になるかどうかは、回線事業者の判断によります。
 ただ、引越しを期にNTTからYahoo!BBに乗り換えた、とか、事業者を乗り換えた場合は適用になるでしょう。その事業者にとって「初めての方」ですから。NTTの東西間の引越しで適用になるかどうかは分かりませんが、最近はNTTも対応がいいので、対象になるのではないでしょうか? 実際に「適用になった」という方、おられたら教えて下さい。
 私は、(稀なケースだと思いますので、こういうところで公言するとまずいかもしれませんが)Bフレッツのニューファミリーからハイパーファミリーに乗り換える時に、別のプロバイダから申し込み、光ファイバは撤去せずに同日切り替えでキャンペーン適用になるか、とダメモトでNTTに聞いたら「なる」というので、ニューファミリー解約とハイパーファミリー開通を同時に行なっていただきました。今言っても、多分ダメでしょうけど。
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Q3-04 いわゆる「縛り」って何ですか?
A3-04  例えば、プロバイダ経由で工事を申し込んで開通したら、プロバイダの無料期間を過ぎてもなお決められた期間、そのプロバイダを利用しないと、違約金としてさかのぼって光ファイバの工事費とプロバイダの利用料を請求される、という規約です。
 考えてみれば当たり前の話で、工事して無料期間が終わったら「退会します」と言われたら、プロバイダにとっては「タダ乗り」されたことになるので、困りますね。物品販売と組になっているケースでも同じような規約があるようです(店員に聞いても、ハッキリ答えられないのが多いが)。
 この「決められた期間」というのは、1年近くになるところもあれば、数ヶ月でいい所もさまざまです。前々から謎なのは、その「縛り」の期間にプロバイダに払う費用と「工事費無料」に相当する額を比べても、必ず工事費の方が重い、つまりプロバイダが全費用を回線事業者に代わって持っているとすると、成り立たないのです。逆に、回線事業者がプロバイダにリベートを支払ってでも、自社の契約数を増やした方がいいという判断なのでしょうか? どういう仕組みになっているのか、よく分かりません。
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Q3-05 何万円も割引したり、工事費タダにしたりで大丈夫? 儲かるの?
A3-05  光ファイバの工事費は、Bフレッツのファミリー系で3万円足らずです。これだけの額をサービスしてしまって、大丈夫なのでしょうか?と思いますよね。でも大丈夫。通信インフラというのは一般の商品と違って、一旦契約したらなかなか乗り換えづらい、という特性をもっています。普通、数ヶ月ごとに乗り換えたりはしないので、長期の契約になりますね。
 光ファイバを引いていると、基本料金の他、屋内配線利用料・ONUやVoIP装置のレンタル料などなどで、年間で10万円近い出費になります。これを5年、10年と続けていれば、通信会社としては工事費を負担しても、シェアを取った方が「楽に元が取れる」(と思っているかどうかは分かりませんが)わけです。NTTが電電公社のままだったら、こうはならなかったでしょうね。
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