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上富良野町の北部は、起伏の激しい丘が広がっています。撮影ポイントとしては、かんのファームやジェットコースターの道、里仁(りじん)の丘から望む風景や一本ポプラ等があります。とはいっても、どこで撮ってもそれなりに絵になるところばかりなので、テーマを絞らないと、撮り終わってから「がっくり」になってしまいます。
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地図中の●,●は撮影地です。クリックすると、そこでの写真・記事に飛びます。 (●は2007年7月、●は2009年9月)
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津郷農場は農場の名前だと思いますが、郵便番号が独立になっているので、地名であるともいえます。ここは北側に接する美瑛町との境の近くになります。
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Fig.A1-1
豆ニオ積み 北東方向
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国道237号線を富良野方向からくると、かんのファームを右手に見て坂を上り、登りきった所にある信号を左折して200mほど入った所の風景です。この信号を超えた所はもう美瑛町です。右折すると美馬牛駅の方向です。 この後の里仁のところにも書いたように、このユニークな風景の豆ニオ積みですが、豆畑はそこかしこにあるものの、あまり多く見られなくなっているそうです。これを撮ったのは9月の中旬で、まだ時期が早かったのかもしれませんが、このように広い面積でのニオ積みはほとんどありませんでした。
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かんのファームは、美瑛から富良野方向に向かって国道237号を南下する途中、左側の斜面にあります。美瑛の街中からは10分とかからずに到着できます。美瑛の市街地の西のはずれにある「美瑛橋」を基点に、約6.1kmです。この方向から来ると駐車場はファームの手前にありますので、行き過ぎないように注意して下さい。 上富良野の市街地から来ると、国道237号の光町の交差点(左斜め前に「富良野ホップス・トーアスホテル」が見える)を基点に、ほぼ10km道なりに進んだ右側の斜面です。シーズンには、国道から花が咲いているのが見えますので、すぐに分かるでしょう。
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Fig.A2-1
黄色の絨毯を敷いたような風景 東南東方向
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Fig.A2-2
ラベンダーの丘の上に 東北東方向
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Fig.A2-3
紫と黄色の丘 南方向
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一本ポプラは、国道237号からジェットコースターの道に入って500mほど進んだ右側にあります。237号からジェットコースターの道に入るところは、美瑛から来ると下り坂でスピードが出ているところで通り過ぎてしまうことが良くあります。かんのファームの前の坂を下りてきたら右折レーンがありますので、注意して下さい。ファームの駐車場入口を過ぎて約1.1kmを右折です。 富良野方向から来るとちょっと入口が分かりづらいですが、国道237号の光町の交差点(左斜め前に「富良野ホップス・トーアスホテル」が見える)を基点に、8.9kmほど道なりに進んだところを左折です。もう少し近いところだと、深山峠を過ぎて1.4km位を目安にして下さい。
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Fig.A3-1
畑とポプラの木 西方向
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Fig.A3-2
畑からの眺め 西北西方向
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Fig.A3-3
背景の丘 西南西方向
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畑の中に、ポプラの木が一本、文字通りの風景です。 車の場合、道端に停めて撮影になりますが、ジェットコースターの道は観光コースで、シーズンには大型観光バスも頻繁に通るので、ご注意下さい。
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里仁は「りじん」と読みます(宿のご主人に教えてもらいました)。上に挙げた一本ポプラも地名は里仁です。ここまでの到達経路は一本ポプラの項を参照して下さい。一本ポプラから南西方向に進むと、一旦坂を下りて再び登ります。登った頂上あたりに十字路があり、ここを右折します。一本ポプラから十字路までは200m程です。 右折したら、坂を下って行きますが、200m程行って下りきった所で、変形十字路があります。ここは直進して丘を登って行きます。登る途中で先の変形十字路から500m程進んだら、着た方を振り返ってみてください。美馬牛から大雪山、十勝岳連峰が望める雄大な風景が広がっているはずです(天気がよければ…ですが)。この項で紹介しているのは、この近辺で撮影したものです。 但し、東から南東方向に目を向けると、2009年春に建設された観覧車が写ってしまいます。それだけでなく、携帯電話の基地局までも…。
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Fig.A4-1
豆ニオと農作業の風景 北東方向
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Fig.A4-2
丘の青空 西方向
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Fig.A4-3
豆ニオの丘から望む美馬牛方面 東北東方向
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Fig.A4-4
かすむ美馬牛小学校 東北東方向
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Fig.A4-5
なだらかな丘と豆立て風景 北東方向
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ここまでの5枚は、上に書いたように丘の上から撮影したものです。霞んでしまって今ひとつでしたが、空気が澄んでいれば、山まではっきり見渡せる場所です。 美馬牛小学校の塔は良く探さないと分かりません。レンズも、広角ではどこにあるのか分かりませんから、200mm〜300mm程度の望遠で狙います。
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Fig.A4-6
豆ニオ積みと丘 北北西方向
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豆ニオは、収穫後の豆を乾燥させるために積んでおくものですが、いきなり積むのではなく、「プレ乾燥」とも言うべき、「豆立て」という作業で刈取った豆を地面に立てて、ある程度乾燥させてから積むのだそうです。その豆立てが、Fig.A4-5の突起のように立てられているもので、腰を曲げて行なう作業のために、大変な重労働だそうです。 このため、最近では刈取り機に乾燥機能が付いたマシンが出現し、刈取りと乾燥を同時にやってしまうので、豆ニオは労働力不足とともに姿を消しつつあるのだそうです。
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右の写真は、上の写真とは少し離れた場所でのものです。この項の冒頭でここ(里仁の丘)への行き方を書いていますが、坂を下りてきた所にある変形十字路を直進し、250m程進むと細い道と交差する十字路があり、そこを左折します。左折してから250m程行った所の風景です。土起こしされ、丘の曲線がきれいに見えています。 この地域では、どこにでもある風景だといってしまえばそれまでですが…。
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Fig.A4-7
土起こしされた丘の曲線 西北西方向
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深山峠は、美瑛から行く場合、美瑛の市街地の西のはずれにある「美瑛橋」を基点に、国道237号を道なりに約8.9kmです。一方、富良野方向から来ると、光町の交差点(左斜め前に「富良野ホップス・トーアスホテル」が見える)を基点に、7.2kmほど道なりに進んだ坂道の上(峠)です。
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Fig.A5-1
ラベンダー畑の向こうに十勝岳連峰 東方向
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(美瑛方向から来ると)右側に「想い出のふらの」という大きなドライブインがありますので、これが目印になります。周囲には、飲食店やみやげ物店が点在します。 「想い出のふらの」の駐車場の向かい側からの眺めが、ラベンダーのバックに十勝岳連峰が望める、この景色です。車の通りが多いので、撮影している時はあまり感じませんが、写真だけ大きく伸ばしてみると、雄大な景色です。
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ジェットコースターの道は、国道237号から入りますが、その入り方については、一本ポプラの項を参照して下さい。 5kmほども定規で引いたような直線の道路が、起伏を超えて(無視して?)延びる様は圧巻です。
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Fig.A6-1
等高線などお構いなしに一直線 北東方向
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Fig.A6-2
畑がジェットコースター 南東方向
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Fig.A6-3
畑の向こうの十勝岳・大雪山 東方向
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Fig.A6-4
十勝岳連峰を望む 東南東方向
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Fig.A6-5
とうきび畑と十勝岳連峰 東方向
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Fig.A6-6
大麦畑と十勝岳連峰 東方向
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Fig.A6-7
青空へ一直線 北東方向
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Fig.A6-8
遠くに見えるポプラの木 東北東方向
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Fig.A6-9
最高点から望む 南南西方向
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ジェットコースターの道の最高点は、国道237号から約1.6kmほど入った所にある丘の上です。ここにはかみふらの八景という標識と説明があり、十勝岳連峰が遮るもの無く見渡せます。しかし、ここでも山の方向にカメラを向けると、2009年春に建設された観覧車が写ってしまいます。
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ここは特に有名な場所でもなんでもありません。通り掛かって、あまりにも斜面に植えられた甜菜の苗が整然と並んでいてきれいなので、シャッターを押した、という場所です。 ジェットコースターの国道側の入口から3.6km程のところを右折、900m程丘を越えて谷に下りてきた場所です。
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Fig.A7-1
青空の丘に整然と 西北西方向
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Fig.A7-2
リーゼントみたいっス 北西方向
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無駄話になりますが、美瑛や富良野の丘は、このページで紹介した有名な観光地となったところばかりが美しいわけではありません。名前が知れ渡って人々がやってくるのは、そこをCMやドラマなどの素材として取り上げた人がいたからです。 我々、アマチュアカメラマンは、まだまだ心を打つような光景が、ここに眠っているのでは、と思いながら、歩き回ってはレンズを向けているのだと思います。 (とか何とか言いながら、写しているのは観光地ばかり…オリジナリティがないですねぇ>俺)
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上富良野町の南の方は、ほぼ富良野と美瑛の中間にあります。西半分は北と同じく丘が連なる地形ですが、東半分は平地で、市街地もあり、自衛隊の駐屯地もここにあります。眺めのいい観光地としては、フラワーランドかみふらの、日の出公園、千望峠などがあります。
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地図中の●,●は撮影地です。クリックすると、そこでの写真・記事に飛びます。 (●は2007年7月、●は2009年9月)
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ここも、有名な場所というわけではありません。ここでの写真はほぼ北向きですが、南方向は開けていて、眺めのいい所です。道は広くなく、舗装されていないので、歩いて丘を登ります。 国道からは、フラワーランドかみふらのの入口看板がある交差点(上富良野町西3線北)を富良野方向からなら左折、美瑛方向からなら右折します。この交差点から、道なりに2.4km程進んだところから右側に未舗装の農道を上がって行ったところです。
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Fig.B1-1
丘を越える道 北北東方向
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天気がうす曇りでイマイチでしたが、麦のロールに夏の雲でも出ていれば絵になったかも知れません。ベースキャンプにしているペンション「じょう舎」からは、歩いて行ける距離にあります。
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この地域は、この後に掲載した千望峠から東に降りてきた地域で、かなり標高が高い所です。やはり、いつも泊まっている宿「じょう舎」からは車で数分の距離です。地元の農作業車以外はあまり通らない、静かなところです。 この地区へのアプローチは、まず国道237号線を「フラワーランドかみふらの」の入り口案内の看板のある交差点(上富良野町西3線北)を美瑛方向からは右折、富良野方向からは左折します。この交差点から約3km道なりに進むと、T字路に突き当たりますので、ここを左折します。T字路から200m足らずで右折して登ってゆく道がありますが、ここがこの地区への入り口です。ちなみにここを右折しないでまっすぐ行くと500mほどでじょう舎の入り口です。
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右の写真は、最も東側のポイントで、じょう舎から歩いて行ける距離の所です。撮影したのは9月の朝で、夜間は霧が出て冷え込みますが、朝になって日差しが強くなり、地面から「湯気」が立ち上っています。畑は秋撒き小麦です。
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Fig.B2-1
畑から立ち上る湯気 北東方向
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Fig.B2-2
西8線北から西側の眺め 西方向
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上の写真Fig.B2-1からさらに上ってきたところで、西側を眺めた写真です。見えている畑の向こうは森で、上富良野の畑作の西の端にあたると思います。これより西は山と森がほとんどです。
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Fig.B2-2からさらに千望峠方向に200m程進むと十字路があります。そこを左折すると100m程先の左手の畑に見えてくる木です。この写真は曇っていてよく分かりませんが、晴れていれば十勝岳連峰を背にして立つ絵になるはずです(曇っているところしか見たところがないので…)。ちなみに私の知る限り、この木々には特に名前は付いていないようです。 この道を進むと、急な下り坂&ヘアピンカーブになり、上富良野の街中につながる道に出ます。
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Fig.B2-3
山を背に立つ 東方向
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Fig.B2-4
丘の畑 北方向
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Fig.B2-5
朝日の差込む唐松林 南東方向
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Fig.B2-4と5は、上で書いた十字路を左折せずに直進し、下り坂を700m程進み、下りきった所で撮影したものです。このあたりから両側が林になります。右手前方は林ですが、右後方を見るとFig.B2-4のような畑が広がり、左はFig.B2-5のような唐松林になっています。これを撮影したのは9月中旬ですが、10月末頃には紅葉してきれいでしょう。 来た道を直進して再び上り坂を登ってゆくと、急に左に折れ、千望峠に出ます。この間約600m程です。
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ペンションじょう舎(や)は、丘の上に建つ一軒家で、そこからは居ながらにして十勝岳連峰から大雪山までが見渡せる、写真家にとってはとてもいいロケーションにあります。Fig.7-1は日の出前に撮ったものですが、夕景の残照が十勝岳連峰に映える様も撮ってみたいものです。なにしろ、部屋でくつろいでいて、おもむろに三脚とカメラを持ち出せば、宿の庭が撮影ポイントなのですから…。 じょう舎を目指すには、国道237号線を「フラワーランドかみふらの」の入り口案内の看板のある交差点(上富良野町西3線北)美瑛方向からは右折、富良野方向からは左折します。この交差点から約3km道なりに進むと、T字路に突き当たりますので、ここを左折します。T字路からまっすぐ行くと500mほどでじょう舎の入り口です(当たり前のことを書くようですが、敷地内は私有地ですから宿泊・食事等で、じょう舎さんの客として入らなければ不法侵入になります)。
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Fig.B3-1
夜明けの十勝岳連峰を望む 東南東方向
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Fig.B3-2
じょう舎から見る夕暮れ 西北西方向
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Fig.B3-3
朝日の中のじょう舎 北西方向
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Fig.B3-4
入口には小さな看板 東南東方向
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Fig.B3-5
北側の丘の中腹から十勝岳連峰を狙う 東南東方向
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宿はそこからの風景自体が絵になりますが、周りで歩いて行ける範囲にも、絵になりそうな風景は転がっています。山を背にした上の写真や、入口近くの丘などです。毎年作物が変わりますから、運が良くなければ見られませんが、麦のロールとか右のように豆(小豆?)が実ってまっ黄色になっている風景が見られます。 じょう舎さんのホームページに「四季の小窓」というコーナーがあり、ご主人が宿からの風景写真を頻繁にアップされています。そこに住んでいる人だから撮れる、「行ってみたくなる風景」が掲載されています。
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Fig.B3-6
豆の実る丘 北東方向
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千望峠への国道237号からのアプローチは、曲がる場所さえ間違えなければ容易です。富良野方向からだと、上富良野町内に入って右手に自衛隊があって正面にコンビニ(ローソン)のある、信号付きの交差点を直進します。高架で富良野線をまたぎ、降りてくると橋(川は富良野川)を渡ります。道は丘を登り始めますが、途中に左前方に大きなホテル(ホップストーアスホテル)と観音像が見える交差点があるので、ここを左折します。自衛隊の交差点からここまでは約1.3kmです。 美瑛方向から来ると、「フラワーランドかみふらの右折」の看板が出ている交差点を直進します。500mほど行くと左に「くの字」に曲がっていますがその後はまっすぐになります。「くの字」カーブから900mほどで、右前方に大きなホテル(ホップストーアスホテル)が見える交差点が上り坂を登りきった所にある(信号あり)ので、ここを右折します(下に続く)。
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Fig.B4-1
風渡る麦畑の向こうに十勝岳連峰 東南東方向
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Fig.B4-2
刈取り目前の麦畑 北北東方向
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Fig.B4-3
麦・甜菜・青空 北西方向
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丘の畑を見ながら道なりに直進すれば、2kmほど行ったところからどんどん峠を上る坂道になり、曲がった交差点からは4kmほどで、右側に「千望峠駐車公園」という石の看板?が見えてきます。 ここは、レンタカーの観光客が来る程度で、大型バスの観光ルートには入っていないようです。園内にはちょっとしたラベンダー畑もあります。さらに登ると…(下に続く)
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Fig.B4-4
急な斜面の麦畑 南南西方向
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千望峠駐車公園を過ぎてさらに1.2km程登って行くと、右に入る細い舗装された農道があります。以下の写真はここで撮ったものです。
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Fig.B4-5
雲海に浮かぶ十勝岳連峰 東北東方向
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Fig.B4-6
青空に浮かぶ白い虹 西北西方向
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Fig.B4-7
迫り来る霧 北北東方向
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Fig.B4-8
霧に沈む上富良野 東北東方向
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秋は霧がよく出ます。下界は霧で、50m先が見えないような状態でも、千望峠を登ってくると、一瞬にして青空が現れたりします。雲海に浮かぶ十勝岳Fig.B4-5は、そんな一瞬に手持ちで撮影しました。この後、三脚を立てる間もなく、あたりは車を追って迫ってきた霧の中に入ってしまいました(Fig.B4-7)。 その後、再び日の光が射しはじめた時に現れたのが、白い虹(Fig.B4-6)です。このようになるには、上空が良く晴れていないとダメなようで、上空が薄曇で霧が出た別の日に撮影したFig.B4-8では、峠の周囲に霧は無く、下界が霧の中にあるだけで、白い虹は現れませんでした。
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日の出公園は、上富良野の市街地の北東の少し外れた所にある丘の公園です。美瑛方向から来ると、「フラワーランドかみふらの右折」の看板が出ている交差点を左折し、直進します。1.2kmほど行くと富良野線の踏切を渡ります。さらに900mほど行くと、右に90度曲がっていて、左手に公園になっている丘が見えてきます。ここが、日の出公園です。
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Fig.B5-1
公園内の花が咲く丘 北東方向
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Fig.B5-2
花の向こうに美瑛岳 南南東方向
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ラベンダーを始め、様々な花が植えられていて、シーズンには一斉に咲き出します。駐車場があるので、車が停められますが、展望台のある丘の上までは相当な登りで、地形図で見ても等高線を5本(=50m)登らなければなりません。頂上にも駐車場はありますが、タクシーや車椅子を積んだ車、身障者専用です。 駐車場から頂上までは、シーズンには無料のバスが出ていますから、機材が重いとか、体力に自信がない方はこれを利用して下さい。 南から西方向に開けた丘なので、頂上の展望台から見下ろすと、中富良野から美瑛にかけて広く見渡せます。
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