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■ 無線工学を学ぶ
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(1) 無線工学の基礎
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G 電源, H アンテナ&給電線
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2025年 |
03/31 R06/12月期問題頁掲載 |
03/31 R06/08月期問題頁掲載 |
03/31 R06/04月期問題頁掲載 |
03/31 R05/12月期問題頁掲載 |
03/31 R05/08月期問題頁掲載 |
03/31 R05/04月期問題頁掲載 |
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無線工学 > 1アマ > R05年08月期 > B-02 |
B-02 |
次の記述は、GPS(Global Positioning System)について述べたものである。[ ]内に入れるべき字句を下の番号から選べ。 |
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(1) |
GPSの各衛星は、地上から高度約20,000 [km]の軌道上を約[ア]周期で周回している。 |
(2) |
測定点の位置は、[イ]の衛星の位置と衛星までの距離から求められる。 |
(3) |
その距離は、衛星から発射された[ウ]を測定して計算により求められる。 |
(4) |
測位に使用している周波数は[エ]帯である。 |
(5) |
アマチュア局においては、自局が発射する電波に位置情報を重畳したり、通信機や測定器の[オ]基準として利用したりしている。 |
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1 6時間 |
2 複数 |
3 電波を測定点で受信したときの電波の強度 |
4 超短波(VHF) |
5 周波数 |
6 12時間 |
7 一つ |
8 電波が測定点で受信されるまでの時間 |
9 極超短波(UHF) |
10 電圧 |
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今やGPSが軍事用途だと考える人も殆どいないでしょう。カーナビは勿論、スマホの中にも組み込まれ、大変身近な存在になっています。直接アマシュアの通信に使うわけではない(とはいえ、最近はデジタル通信で、送信データに位置情報を埋め込むものもあるようで)のですが、どうすれば正確に自分の位置が求められるのか、電波を使うツールとして知っておくべき、ということで出題されたのでしょう。
[1]GPSシステムの概要
まず、GPSは衛星を使った測位システムですが、この衛星は「周回衛星」です。つまり、衛星(BS)放送のような「静止衛星(赤道上約36,000 [km]に静止)」とは違い、地球から見た衛星の位置が、時間とともに変化します。
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 Fig.HI0802_a GPS衛星による測位
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この後で述べるように、衛星を使って自分の位置を求めるには、同時に4機以上の衛星から信号を受ける必要があります。 そのため、屋外であっても都会の高層ビルの谷間のように、上空が十分に開けていない場所では、見える衛星の数が少なく、測位できない、或いはできても位置精度が悪いことがあります。 GPS衛星は現在24機、6つの軌道に4機ずつ割り当てられ、山間やビルの谷間でも、なるべく多くの衛星が天頂近くに来るようにしています。 衛星の周回周期は11時間58分20秒で、約半日です。正確に半日ではないので、個々の衛星は、毎日同じ時刻に観測しても、少しずつ位置がずれて行きます。
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衛星には、正確な原子時計を積んでおり、常に自分の位置と時刻を送信しています。使用している周波数はUHF帯で、1176.45 [MHz]、1227.60 [MHz]、1575.42 [MHz]です。また、この送信周波数は時刻と同様に高精度なので、周波数基準として測定機等の校正に用いることができます。
[2]電波による測位の原理
それでは、どのようにすればGPS衛星の電波を使って、自分の位置を正確に求めることができるのでしょうか。 Fig.HI0802_aのように、自分の座標(これを求める)と時刻をP(x,y,z,t)、4機の衛星の位置と時刻をPn(xn,yn,zn,tn)とします(n=1,2,3,4)。この時、n番目の衛星と自分の位置の距離に着目すれば、cを光速として以下の式が成り立ちます。

この4つの方程式で、未知なのはx,y,zの3つだけです。xn,yn,zn,tnは衛星が送ってくるデータなので正確ですし、受信機が持っている時刻tの情報は正確でないので誤差を含みますが、この連立方程式を解く中で消去されて出てきません。 つまり方程式が4本あって、未知数が3つですから、連立方程式として解けます。この計算を行って、x,y,z、つまり、自分の位置を求めます。 衛星が3機しか捕捉できない時でも、xとy、つまり標高を除いて緯度と経度は求められますから、そのように表示するGPS受信機もあります。 上の連立方程式の中で、cは不変の定数と考えていますが、厳密には、電離層を通過する際に遅くなります。しかも、電離層はその電子密度が場所や時間によって変動するため、電離層の異常現象(磁気嵐やデリンジャ現象)発生の際は、測位誤差が大きくなり、カーナビがズレる、と問題になったりします。
参考資料
古野電機(株)
国立天文台 オフィシャル理科年表
それでは、解答に移ります。
ア…GPS衛星の軌道周期は、6 約12時間です
イ…衛星までの距離は2 複数の衛星が捕捉されてはじめて求められます
ウ…衛星までの距離は8 電波が受信点で受信されるまでの時間で求められます
エ…測位に使用している周波数は9 極超短波(UHF)帯です
オ…衛星の周波数は高精度なので、通信機や測定器での5 周波数基準として利用されます
となります。 なお、GPSの問題は今回が初出題ですが、この内容は衛星測位の基本です。更に測位精度を高める方法、測位衛星は他にも多くあるため、以下のようなキーワードに着目して調べ、将来の出題に備えて下さい。
・測位の精度を高める方法…ex.ディファレンシャルGPS(DGPS)
・他の測位衛星システム(GNSS)…みちびき(日本)、Galileo(EU)、GLONASS(ロシア)、北斗(中国) etc.
・準天頂衛星…衛星が常時ほぼ天頂付近に来るための軌道の選択
・位置、時刻情報の送出・変調方式
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