検索サイトから来た方は… 無線工学の基礎 トップへ
以下をクリックすると、元のページが行き先に飛び、このウインドウは閉じます
|
■ 無線工学を学ぶ
|
(1) 無線工学の基礎
|
年度別出題一覧
|
H11年 4月期,8月期,12月期
|
H12年 4月期,8月期,12月期
|
H13年 4月期,8月期,12月期
|
H14年 4月期,8月期,12月期
|
H15年 4月期,8月期,12月期
|
H16年 4月期,8月期,12月期
|
H17年 4月期,8月期,12月期
|
H18年 4月期,8月期,12月期
|
H19年 4月期,8月期,12月期
|
H20年 4月期,8月期,12月期
|
H21年 4月期,8月期,12月期
|
H22年 4月期,8月期,12月期
|
H23年 4月期,8月期,12月期
|
H24年 4月期,8月期,12月期
|
H25年 4月期,8月期,12月期
|
H26年 4月期,8月期,12月期
|
H27年 4月期,8月期,12月期
|
H28年 4月期,8月期,12月期
|
H29年 4月期,8月期,12月期
|
H30年 4月期,8月期,12月期
|
R01年 4月期,8月期,12月期
|
R02年 4月期,9月期,12月期
|
R03年 4月期,9月期,12月期
|
R04年 4月期,8月期,12月期
|
分野別出題一覧
|
A 電気物理, B 電気回路
|
C 能動素子, D 電子回路
|
E 送信機, F 受信機
|
G 電源, H アンテナ&給電線
|
I 電波伝搬, J 計測
|
|
■ サイトポリシー
|
■ サイトマップ[1ama]
|
■ リンクと資料
|
|
■ メールは下記まで
|
|
2022年 |
12/31 12月期問題頁掲載 |
09/01 08月期問題頁掲載 |
05/14 04月期問題頁掲載 |
|
無線工学 > 1アマ > H14年04月期 > A-02 |
A-02 |
図に示す回路において、C1、C2及びC3はそれぞれコンデンサの静電容量を示しており、C1のコンデンサの端子間の電圧が電源電圧Eの1/5であるとき、C1、C2及びC3の関係を表す式として、正しいものを下の番号から選べ。ただし、電源電圧を加える前に各コンデンサには電荷が蓄えられていなかったものとする。
|
|
1 |
C1=C2/5+C3/5 |
2 |
C1=C2/4+C3/4 |
3 |
C1=4C2+4C3 |
4 |
C1=5C2+5C3 |
5 |
C1=6C2+6C3 |
|
Fig.H1404A02a
|
|
|
合成容量を求めろ、というなら簡単ですが、各コンデンサの端子電圧から容量の関係を求めるとなると、ちょっと面倒ですね。でも、一つ一つ潰して行けば、さほど難しくない問題であることが分かります。
[1]複数あるものはまとめてシンプルにする
|
コンデンサが3つもあると面倒なので、比較的簡単に合成できるC2とC3をまとめてFig.HA0307_bのように一つのコンデンサC23としてしまいます。並列接続ですから、容量は加算する(C23=C2+C3)だけです。こうすることで、直列の2つのコンデンサの問題に置き換わりました。 次に、これら2つコンデンサの両端にかかる電圧を考えます。そのためには、直列に接続されるコンデンサでは、各々のコンデンサに蓄えられる電荷がどうなっているか、を考えます。
|
Fig.HA0307_b 容量を合成し単純化
|
[2]直列接続のコンデンサの各電極に蓄えられる電荷は等しい
この「証明」は簡単で、例えば、Fig.HA0307_bで、C1の電源側の電極に+Qの電荷が溜まったとすると、その対向する電極には−Qが溜まります。またC23の図の上側の電極には、+Qが溜まります。このノードは他にどこにも繋がっていないので、電子が勝手に消えたり湧いて出たりしない限り、一方に+Qがあれば他方には−Qがあって、合計がゼロになるはずだからです。また、C23の電源側の電極には−Qが溜まります。 問題により、C1とC23それぞれの両端にかかる電圧が与えられていて、(上記から)そこに溜まる電荷量も分かっていることになるので、容量が計算できるはず、という算段になります。
それでは、解答に移ります。 問題が、C1の両端の電圧がE/5だと言っているので、C1に溜まる電荷量Qは、
Q=(E/5)C1 …(a)
です。C2とC3(C23)には、残りの電圧(4E/5)がかかっているはずですから、
Q=(4E/5)C23 …(b)
ここで、Fig.HA0307_bでp=1,q=4,r=5です。(a)=(b)と置いてQを消去すれば、 (E/5)C1=(4E/5)C23 …(c)
また、
C23=C2+C3…(d)
ですから、(d)を(c)に代入すれば、
(E/5)C1=(4E/5)(C2+C3) …(e)
となります。(e)を整理して、
C1=4C2+4C3
となるので、正解は3と分かります。 なお、この問題では、容量の絶対値は分かりません。C1=8 [μF], C2=C3=1 [μF]でも成り立ちますし、C1=16 [pF], C2=C3=2 [pF]でも成り立ちます。C1, C2, C3はそれぞれ比率しか分からないのです。
|
|
|
|