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■ 無線工学を学ぶ
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(1) 無線工学の基礎
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2022年 |
12/31 12月期問題頁掲載 |
09/01 08月期問題頁掲載 |
05/14 04月期問題頁掲載 |
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無線工学 > 1アマ > H12年12月期 > A-01 |
A-01 |
図に示す回路において、コンデンサCa、Cb及びCcの静電容量がそれぞれC1、C2及びC3のとき、Caの端子間の電圧がab間の電圧Eの1/5となった。このときのC1、C2及びC3の関係を表す式として、正しいものを下の番号から選べ。
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1 |
C1=5/(C2+C3) |
2 |
C1=C2/5+C3/5 |
3 |
C1=1/(5C2+5C3) |
4 |
C1=4C2+4C3 |
5 |
C1=6C2+6C3 |
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Fig.H1212A01a
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合成容量を求めろ、というなら簡単ですが、各コンデンサの端子電圧から容量の関係を求めるとなると、ちょっと面倒ですね。でも、一つ一つ潰して行けば、さほど難しくない問題であることが分かります。 (問題ではコンデンサCa, Cb, Ccの容量がそれぞれ、C1, C2, C3だといっていますが、この解説では、C1〜C3と書けば、コンデンサの名称と容量の両方を指すものとします。)
[1]複数あるものはまとめてシンプルにする
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コンデンサが3つもあると面倒なので、比較的簡単に合成できるC2とC3をまとめてFig.HA0307_bのように一つのコンデンサC23としてしまいます。並列接続ですから、容量は加算する(C23=C2+C3)だけです。こうすることで、直列の2つのコンデンサの問題に置き換わりました。 次に、これら2つコンデンサの両端にかかる電圧を考えます。そのためには、直列に接続されるコンデンサでは、各々のコンデンサに蓄えられる電荷がどうなっているか、を考えます。
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Fig.HA0307_b 容量を合成し単純化
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[2]直列接続のコンデンサの各電極に蓄えられる電荷は等しい
この「証明」は簡単で、例えば、Fig.HA0307_bで、C1の電源側の電極に+Qの電荷が溜まったとすると、その対向する電極には−Qが溜まります。またC23の図の上側の電極には、+Qが溜まります。このノードは他にどこにも繋がっていないので、電子が勝手に消えたり湧いて出たりしない限り、一方に+Qがあれば他方には−Qがあって、合計がゼロになるはずだからです。また、C23の電源側の電極には−Qが溜まります。 問題により、C1とC23それぞれの両端にかかる電圧が与えられていて、(上記から)そこに溜まる電荷量も分かっていることになるので、容量が計算できるはず、という算段になります。
それでは、解答に移ります。 問題が、C1の両端の電圧がE/5だと言っているので、C1に溜まる電荷量Qは、
Q=(E/5)C1 …(a)
です。C2とC3(C23)には、残りの電圧(4E/5)がかかっているはずですから、
Q=(4E/5)C23 …(b)
ここで、Fig.HA0307_bでp=1,q=4,r=5です。(a)=(b)と置いてQを消去すれば、 (E/5)C1=(4E/5)C23 …(c)
また、
C23=C2+C3…(d)
ですから、(d)を(c)に代入すれば、
(E/5)C1=(4E/5)(C2+C3) …(e)
となります。(e)を整理して、
C1=4C2+4C3
となるので、正解は4と分かります。 なお、この問題では、容量の絶対値は分かりません。C1=8 [μF], C2=C3=1 [μF]でも成り立ちますし、C1=16 [pF], C2=C3=2 [pF]でも成り立ちます。C1, C2, C3はそれぞれ比率しか分からないのです。
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