［１］DC-DCコンバータの中身

• DC-ACコンバータ
  インバータとも言います。直流を交流に変換する部分です。どうやって直流から交流に変換するかと言うと、Fig.HG0601_aのように４つのスイッチ（実際にはパワーMOS FETなど）で、かわるがわる入れたり切ったりを繰り返します。図中の点線で結んだスイッチを一組としてON-OFFします。すると、A-A'に入力した直流が、B-B'では、スイッチの動作ごとに正負が反転する矩形波交流となって現れます。
  
• 変圧器
  要するにトランスです。インバータ（DC-ACコンバータ）で交流電圧になったので、トランスに通せば電圧を変えることが可能になります。もちろん出力は交流です。電圧を２倍に昇圧したい場合、出力が10 [A]欲しいなら入力電流は20 [A]必要となるのは普通の電源トランスと同じです。一般に、インバータの切替え周波数を高くすれば、このトランスは小型化・軽量化が可能です。
  
• 整流部
  最終的に出力には直流出力が欲しいので、変圧器からの出力を整流回路に掛け、交流を直流（脈流）に変換します。Fig.HG0601_aにはブリッジを書いていますが、ブリッジでなければならないわけではありません。
  
• 平滑部
  普通のAC入力電源と同じように、整流しただけではきれいな直流になりません。大きなリプルを除去するため、平滑回路を通します。